今日は「セミソフト」の生地の加工手配に各工場を行ったり来たりでした。

スターライトの商品の中で唯一、量販店等でも小売されている「セミソフト」
(ただし、弊社で直販している「セミソフト」は一般小売されているものとは若干仕様が異なります)

ボリューム・重量の面で(もちろん価格も)問屋を通した通常の流通経路に流せる限界に挑戦した商品です。


いわばOEM生産ですので、「セミソフト」という名前ではなく、様々な相手先ブランド名が付けられています(もちろんそれぞれの品質規格に適合しているかのチェックもされています)。
いずれも大手メーカーの名前で売られていますので、名前を聞けばご存知の方もおられるかもしれません。

通常、量販されている既製カーテンは長くても5〜6年程度で廃柄になるのですが、この「セミソフト」はかれこれ10年以上売れ続けている既製カーテン界のお化け商品です。

とは言え、最近はいろんなメーカーさんが、通常のカーテン生地の裏にバックコーティングしたものを「遮音カーテン」と称して販売されているので、それらに囲まれるとワッフル柄オンリーの「セミソフト」はかすんで見えなくもない、ですね。
(色だって市販タイプのセミソフトはベージュとダークブルーの2色だけですし)

よそのは色・柄豊富で華やかですから。なにせベースは通常のカーテン生地。色も柄も自由自在です。

一方、セミソフトは、数多くの遮音性・吸音性試験をへてたどり着いた、ボリュームを上げたワッフル地と遮音層を付けた遮光生地の組み合わせ。
とても地味な出で立ちです。

一時は、防音性(この場合、正確には吸音性)を犠牲にしてでも柄に変化を付けてみようかと思ったことも。

でもまあ、うちはうちのスタイルで行けばいいじゃないかと。
「防音性に特化した商品で快適な生活づくりのお手伝いをする」
「特にコストパフォーマンスでNo.1の防音商品を作る」
小回りの聞く体制で開発・生産・販売を一貫して行なってきた、防音カーテンのパイオニアとしての矜持です。

その他のことは他の業者さんがおやりになればいいと思っています。

百花繚乱の他社の「遮音カーテン」に押されながらも、今もしぶとく「セミソフト」が売り場で生き残っているのは、そうしたスタンスが評価いただけているのかな、などと思ったりもする今日この頃です。
(いささか手前勝手かもしれませんが)