かなり更新が滞ってしまい社内的にもひんしゅくの的となっている今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか・・・(滝汗)
え?2年以上・・・マジですか? m(__)m
ところで、
例の2ちゃんねるの防音カーテンのスレッドですが、こんな書き込みがありました。
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670 名前:名無しさん@3周年[] 投稿日:2010/07/18(日) 16:44:38
メーカーの者だけど、防音カーテンは効果ないよ。それも全く。。
高デシベル(例えば飛行機の音)とかだと多少効果はあるけど。
一番マシなのは裏地付き2倍ヒダのカーテンが一番効果あるよ。
防音 遮音 吸音の定義が曖昧なカーテン業界にそんなだいそれた商品
は作れないよ
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っていつの話かという・・・m(__)m
「俺、○○○だけど・・・」っていう書き込みは疑えっていうのは、2ちゃんねるではセオリーかと思いますが、まあこれがホントにメーカーの人によるものかどうかはおいといて。
ホントにメーカーの人だったら、ずいぶん志の低いメーカーだなあと思います。
このメーカーは防音というよりも音というものについて、真剣に考えたことがあるのだろうかと疑問に思います。(この人の書き込みだけをもってそのメーカーを断罪することはできないでしょうけど)
繰り返しになりますが、弊社が防音カーテンを開発した当時、カーテンで防音するという発想は、少なくとも家庭用カーテンにはありませんでした。
この着想を得てから、工業技術センターに様々な素材を持って1年以上毎日のように通って、当時誰も使っていなかった音響評価施設を使い倒しました。センターの担当者よりも音響透過測定の手法に詳しくなってしまったほどです。
その経験から言わせてもらえば、繊維といえど素材の組み合わせと構造次第で同重量の材木や金属板より遮音性を持たせることは間違いなく可能です。(おおよその原理についてはHPのコラム「ソフト音に息づく匠のワザ」をご参照ください)
そしてその蓄積したデータに基づいてベストの素材の組み合わせで実現した「遮音性」と、繊維ならでは手法で空気層を持たせることによって「吸音性」を兼ね備えたカーテンを開発することができたのです。
このカーテンに遮音性と吸音性を両方とも備えているという意味で「防音カーテン」と名づけました。
「防音カーテン」という言葉には強い思い入れがあります。
しかし、普及版防音カーテンとして開発したセミソフト(いわゆる「コーズ」など)がOEM商品として通販や量販店ルートで売れ始めるにつれ、「防音カーテン」という呼称が一人歩きしはじめました。
普通のカーテンの裏にコーティング加工をしただけで「防音カーテン」として販売するメーカーも現れました。
中にはうちの透過損失グラフをそのままパッケージに使用するメーカーも出てきました。
遮音性も吸音性も見た目には分かりません。
だからグラフや謳い文句さえ付けておけばいいと思うのかもしれません。
ですがそうした行為は、お客さんにはもちろん、カーテン業界にとっても決してプラスにはならないし、長い目で見て自分の首を絞める行為だと思います。
先ほどの書き込みをした人に声を大にして言いたいです。
その業界で仕事してるなら自分たちの仕事に誇りを持って欲しいです。
デタラメな仕事をしてお客さんを騙し、市場を荒らしておいて自分たちの業界をくさすのは最低です。
そんなことでしかあなたのプライドは保てないのか、と。
弊社の商品もお客さんの環境によっては効かないと言われることもあります。
なのでお客さんの言葉をよく聞いて、品質を改良すると共に、お客さんの環境に合わせた商品をおすすめするなり、場合によってはあまり効果が感じられないかもしれないことを伝えます。
それがお客さんに対するメーカーとしての最低の礼儀だと思います。
コメント
コメント一覧 (2)
「それがお客さんに対するメーカーとしての最低の礼儀だと思います。」
申し訳ありません。