アルコール消毒液がなくてもあわてない! タダ同然で作る自作次亜塩素酸水でウイルス消毒

(この情報は自己責任で使用してください。また、新たな情報が分かり次第加筆訂正していきます)

※次亜塩素酸水の作り方については、私が現在採用している簡単でコスパのいい作り方を投稿しました(令03.5.22 下の記事)。
一回の作業で作れて管理もしやすいのでぜひお試しください。







●次亜塩素酸水とは

強力で安全な微酸性次亜塩素酸水

 皆様、連日のコロナウィルス報道で不安な日々を送られていることと思います。マスクもアルコール消毒液も手に入らなくて悲嘆に暮れている方も多いかと思います。
 今回は、ほぼ全てのウィルス・細菌を強力に分解する「微酸性次亜塩素酸水」の簡単な作り方をご紹介します。強力な殺菌殺ウィルス機能があり、ウソのように低コストで作ることができます(手を消毒する50ppm液で5円/リットルくらいです)。
 そしてほかの消毒剤と比べて安全で肌にも優しいです。
 なお、後述する理由により、原料となるピューラックスが買い占め等で高騰・枯渇する心配はほとんどありません。

他の消毒剤との違い

 微酸性次亜塩素酸水は、アルコール等の殺菌成分と違って、有機物を次亜塩素酸の強力な酸化力によって分解します。
 したがってエンベロープ・ノンエンベロープに関わらずすべてのウイルス・細菌(ばかりでなく有機物全般)に効果があります。タバコの臭い、ペット臭の消臭にも効果的です。
 アルコールなどと違って、耐性菌・耐性ウィルスが発生することもありません。
 また、同様の仕組みで消毒する次亜塩素酸ナトリウム剤と違って以下の理由で、毒性も極めて低く、かつ強力です(同濃度で比較するとおよそ50倍)。

特に注意! 次亜塩素酸ナトリウムと微酸性次亜塩素酸水の違い

次亜塩素酸ナトリウム溶液はpH10~12の中~強アルカリ性で人体に有害、有効成分が次亜塩素酸イオン。
微酸性次亜塩素酸水はpH5.8~6.5の微酸性で人体に優しく、有効成分は次亜塩素酸(次亜塩素酸イオンの50倍の殺菌力)なので人体に影響のないレベルまで薄めても効果が期待できる。

くれぐれも次亜塩素酸ナトリウム(ハイターや、本記事でも使用している「ピューラックス」の原液など)と次亜塩素酸水を混同しないでください。



微酸性次亜塩素酸水の弱点

 こんないいことづくめの微酸性次亜塩素酸水ですが、致命的な欠点は、保存期間が非常に短い(およそ2週間〜1か月)ということです。
 また紫外線や高温でも分解してしまいます。 このため、有効な次亜塩素酸水は商品化しにくく市場にも出回りません。
 微酸性次亜塩素酸水として売られている商品はありますが、購入前に劣化していないかを見極めることは難しいでしょう。
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●微酸性次亜塩素酸水の作り方

※私が現在採用している簡単でコスパのいい「次亜塩素酸水の効率の良い作り方」を投稿しました(令03.5.22)。
「ピューラックス」と市販の炭酸水500ml1本でムダなく作れて管理もしやすいので、とりあえずの方は本記事の作り方ではなく、こちらの作り方をお試しください。


作り方のあらまし

 次亜塩素酸ナトリウムに適量の炭酸を加えて、pHを5.8〜6.5程度の微酸性に調整し、液中の次亜塩素酸イオンを次亜塩素酸に変えます。
 この製法ですとpHは5.8より下がらないため製造中に塩素ガスが発生せず、塩素ガスが万が一発生しても炭酸ガスで分解されるので二重の意味で安全です。

※関連記事「次亜塩素酸水の自作は危険?」


 また、他の製法で作った場合よりも長持ちします(約2か月。液中の炭酸ガスが分解を抑えpH値が上がるのを防ぐため)。

「ピューラックス」とは

 株式会社オーヤラックス製の次亜塩素酸ナトリウム液です。
【6/10限定 5%OFFクーポンでポイント10倍相当 スーパーSALE!】【☆】次亜塩素酸ナトリウム・殺菌剤ピューラックスS 600ml【食品添加物区分】【ドラッグピュア楽天市場店】【RCP】【北海道・沖縄は別途送料必要】
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 ピューラックスとピューラックスSの2タイプがあります。
 ピューラックスは、医薬品の認可を取って製造されたもの、一方、ピューラックスSは食品添加物の認可を取って製造されたものです。 中身は同じであるとされていますが、手に入るのであればピューラックスSを使用したほうが気分的にいいかと思います。
 ピューラックス、ピューラックスSは、成分6%を保証しているうえに、保存剤を入れていないので、保存期間が半年〜1年程度しかありません。そのため、買い占め・転売等が難しい商品と言えます。枯渇・高騰の心配がないと書いたのはこのためです。
 また、オークションなどの在庫期間が不明な経路から購入することは避けたほうが良いと思います。

 なお、期限の切れたピューラックスの使い方は「【2021年決定版】次亜塩素酸水の効率の良い作り方と活用法」に書いてありますのでご参考にしてください。


 後述しますが、微酸性次亜塩素酸水の製造に、ハイター・ブリーチなどの次亜塩素酸ナトリウム系の漂白剤はおすすめしません。これらの製品に添加されている洗浄成分などの副材料が不明だからです。
 よほどの緊急事態でもない限りは、純粋な次亜塩素酸ナトリウム液を使用してください。判断できなければ、ピューラックスSもしくはピューラックスを使ってください。

とりあえず作ってみる

2リットルペットボトル1本分を作る方法です。

準備するもの:
2リットル空ペットボトル(飲用水などが入っていたきれいなもの)
ピューラックスS 
市販の炭酸水(水と炭酸だけのもの)
1g単位ではかれるキッチン秤

作り方:
空のペットボトルの2リットルのところに目印をつける(精密さを期すために、あらかじめ2リットルの水を入れて目印を付けるなどしてください)

▲團紂璽薀奪スSを25g入れる

H省くらいまで水を入れる(空間噴霧用でなければ水道水でよい。天然水などの飲用水ならミネラルの少ない軟水を使う)

っ沙誠紊300ml以上入れる(先に水を入れておくのは、なるべく薄まった状態で混ぜ合わせるため。化学の作法です)

チ澗里2リットルになるまで水を入れる

Εャップを閉めて軽く振る

Г任ればpHを測って7以下であることを確認する

650ppmの微酸性次亜塩素酸水2リットルの完成です(この液は約2か月もちます)


安定して量産する方法

大量に作る方法です。(多分一般家庭で使うには多すぎると思います。)

まずピューラックスSを薄めた母液を作っておき、それを炭酸水と混合して次亜塩素酸水を作ります。 出来上がりの微酸性次亜塩素酸水が250ppmと低濃度なので使いやすいです。

準備するもの:
2リットル空ペットボトル(飲料水などが入っていたきれいなもの) 3〜4本
ピューラックスS 
市販の炭酸水(水と炭酸だけのもの)500ml
1g単位ではかれるキッチン秤

作り方:
(準備)すべての空のペットボトルの2リットルのところに目印をつける(精密さを期すために、あらかじめ2リットルの水を入れて目印を付けるなどしてください)

1.母液を作る
空のペットボトルに、ピューラックスSを130g入れる。
2リットルの目印まで水を入れる(空間噴霧用でなければ水道水でよい。天然水などの飲用水ならミネラルの少ない軟水を使う。水に関しては以下同じ)。
キャップをして軽く振る。
ぅ椒肇襪法崋^ ̄素酸ナトリウム3600咫織螢奪肇襦廚判颪、日付も記入する。 (この液は約半年もちます)

2.母液から微酸性次亜塩素酸水を作る
空のペットボトルに、1.で作った母液を145g入れる。
その上から半分くらいまで水を入れる。
炭酸水を100〜150ml入れる(先に水を入れておくのは、なるべく薄まった状態で混ぜ合わせるため。化学の作法です)。500mlの炭酸水があればいっぺんに3本分作れることになります。
水を2リットルの目印まで入れる。
キャップをして軽く振る。
pHを測って7未満の微酸性であることを確認する(万が一7以上であれば、さらに炭酸を10mlずつ加えてみる)。
ボトルに「次亜塩素酸水250咫織螢奪肇襦廚判颪、日付も記入する。 (こうした水溶液に関しては、咫織螢奪肇襪ppmは、ほぼ同じ数値です。) 250ppmの微酸性次亜塩素酸水2リットルの完成です(この液は約2か月もちます)

慣れてきたら、、、希望の濃度で希望の量を作る方法

以下の計算サイトで、希望の濃度の微酸性次亜塩素酸水を作るための各混合液量が計算できます。

計算サイトの使い方
1.入力値について
「全量(L)」: 出来上がり微酸性次亜塩素酸水の量
「原液濃度(%)」: ピューラックス・ピューラックスSを使う場合は、”6”
「製品濃度(ppm)」:出来上がり微酸性次亜塩素酸水の濃度
「炭酸定数」:初期値の3のままでいいと思います(当ページに書いてあるより炭酸多めになるかもしれませんが、問題ありません)

2.計算された値について
「原液量(mL)」:重量(g)で計量するときは、1.1倍してください(ピューラックスの比重は約1.1)   原液量(mL)× 1.1= 原液量(g)

pH測定について

pH値の測定には、pH試験紙を使うと便利です。一見便利な電子pH計は、毎回基準点を合わせる作業が発生し逆に面倒です。 アズワン社の測定域5.5〜9.0のものがわかりやすくてよいと思います。(ネットで買えますが、安いものの中には他社製のものをアズワン製と称して販売している業者がいるので気を付けてください)→と思ってたのですが、アズワンの1〜14のロールタイプの方が精度良さそうな気がします。もしくは素直にアドバンテックのを買った方がいいかもしれません。高いですけど。 1秒以内でしっかりと液につけて、5秒以内に色見本と照らして判別してください。

参考URL:https://www.advantec.co.jp/uploads/service_support/repair_request/common/ph_shikenshi.pdf

ちなみに炭酸水を多く入れても無駄になるだけで、pHが下がりすぎるということはありません。なので、最初から多めに入れてもいいと思います。
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●次亜塩素酸水の使い方

物の消毒

 物に噴霧して消毒する場合は、100ppm(100咫織螢奪肇襦砲貿めて使う。  650ppm液なら6〜6.5倍(液1:水5〜5.5)、 250ppm液なら2倍〜2.5倍(液1:水1〜1.5) の割合で薄める。 少々濃くてもよい。100均で売っているスプレーなどに入れて使用する。(アルコール等と違い、PET製のボトルでも問題ありません)

手指、人体への使用

 手指の消毒など、人体に使用する際は、50ppmに薄めて使う。  650ppm液なら13倍(液1:水12)、 250ppm液なら5倍(液1:水4) の割合で薄める。 同じく、100均で売っているスプレーなどに入れて使用する。 やむなく使用済みマスクを再利用する際の消毒にも使える。

空間噴霧

 50ppmに薄めた液を、「超音波式」の加湿器に入れて噴霧する。パッキンなどの部品の劣化が早まる可能性はあるが、一般的に売られている超音波式加湿器で使用可能。噴霧量を調節できるタイプがよい。
 水道水を使って作った液の場合、水道水に含まれる残留物が粉状に舞うことがある(室内の電子機器を痛める恐れがあります)ので純水で作った液を使用すること。硬水などミネラル水も同様に使用不可です。 純水は、スギ薬局などのドラッグストアやスーパーなどで無料で手にはいります(通い容器は有料ですが、最初だけなので買ってください)。

 ※超音波式とは、液体を超音波振動子で振動させ、空中に細かい水滴を飛ばす仕組みです。
 ※追記:遠心式の加湿器でも使用可です。
  スチーム式は次亜塩素酸水が高温に弱いため使用不可。
  気化式は次亜塩素酸が気化しないため使用不可。

ペットボトルで携帯する

 50ppmに薄めた液を、500mlのペットボトルに入れ、100均で売っているペットボトル用スプレー(2本入りで売られている)とペットボトル用カバー(紫外線よけの為)を付けて持ち歩くとよい。買い物など外出の際に、折に触れ手指を消毒する。
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●注意点(必ず一度目を通してください)

製造時の注意

 ピューラックスSと炭酸との混合により、危険な量の塩素ガスが発生する可能性は本来ありませんが、作業ミス等万が一の状況に備え、換気のよいところで作業してください。ただし、万が一塩素ガスが発生しても炭酸水に含まれる炭酸ガスによって分解されるので、使用上は安全です。
 また、紫外線に弱いので日光の当たらない場所で作業してください。
 なお、次亜塩素酸ナトリウムといってもハイター・ブリーチなどの次亜塩素ナトリウム系漂白剤は決して使わないこと。 これらの剤には界面活性剤や、pH調節用の水酸化ナトリウム(強アルカリ)が添加され、かつ次亜塩素酸ナトリウム濃度は保証されておりません。 次亜塩素酸水の製造に使用すると、期待どおりに機能しないだけでなく極めて危険です。

使用時の注意

 高温・紫外線に弱いので冷暗所にて保管してください。
 また、製造した次亜塩素酸水は製造日をボトルに記入し、1か月以内に使い切ること。(残留塩素濃度を調べたところ、2か月程度はもちそうです) 微酸性次亜塩素酸水は他の消毒剤に比べて極めて安全性が高く、50ppm液に関しては人体に対する影響がないとのデータがありますが、完全に無毒性であると言うことはできません。
 特に空間噴霧に関しては、ウィルス流行時など非常時の対策として自己責任で行なってください。 条件・使用法などが不明確ではありますが、アトピー患者について症状が悪化したとの情報があります。気管支系の疾病がある方も慎重に使用された方がいいと思います。人の出入りの少ない場所であれば、一定時間だけ噴霧する(有効に噴霧すれば30分〜1時間で空中のウィルスはほとんど除去されるというデータがあります)、あるいは、さらに薄めて20ppm液を噴霧するという選択肢もあるかと思います。
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●本ページの記述内容について

本ページの記述は、炭酸水と混合して微酸性次亜塩素酸水を作るという、次亜塩素酸ナトリウムの応用的な使用法について取り急ぎまとめたものです。
薬事法等の法規に配慮して記述しておりますが、問題となる箇所があった場合、判明次第、表現を訂正していきます。
使用はくれぐれも自己責任でお願いします。体調に変化があった場合には濃度を下げる、使用量を減らす、使用を中止するなどしてください。
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●参考サイト


家庭で作る次亜塩素酸水 作り方 ノロウイルス、インフルエンザ対策、空間除菌消臭
作り方の部分はこのサイトの配合を参考にしています

次亜塩素酸を主体とする殺菌について
微酸性次亜塩素酸水に関する化学的な情報はこのサイトが詳しいです

次亜塩素酸水作成の計算

様々な条件で次亜塩素酸水を作成するための計算用フォームです。
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