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先日ご紹介した次亜塩素酸水を自作するという件(「コロナ対策」緊急投稿 タダ同然!家庭で作る次亜塩素酸水)について。

こちらとしても、ご紹介した以上、危険性や事故例がないかということについては常に調べていて、ネガティブなデータは特に気を付けてみているのですが、水業者の我田引水的なものが多すぎます。
そして自作液の危険性を示すいわゆるエビデンス的なものは、特に出てきておりません。



例えば、YOUTUBEで、次亜塩素酸水で検索するとトップに出てきたりする動画
次亜塩素酸水自作は安全なのか?多数質問いただきました。」(リンクは貼りません。他人の商売の邪魔するつもりはないので)


自分で作るのは危険で本当に効果あるかわからないので、私が作っている次亜水を使ってくださいという動画です。人様の商売なので、とやかく言うつもりはないのですが、

●車一台買えるくらいの機械を使ってます、とか(どんな機械だよ)
●ピューなんとかって液体で作るっていうのが流行ってるみたいですが、とか(ピューラックスです。日本で販売されている次亜塩素酸ナトリウムの中でも代表的な製品です。まさか知らないで次亜水の自作について語っておられるということはないでしょうから演出ですかね)
●塩素測る装置ってきっと結構高いです、とか(ご存じないんだったらアドバンテック東洋のクロール試験紙おすすめです)

言うことがいちいちアバウトです。

一番ひどいのは、もし強炭酸だとpH低すぎて危険じゃないのかとか(-_-;)
炭酸強いとどんどんpH下がるんだったら、コーラ飲んだら歯どころか食道まで溶けるわっていうね。
ふた言目には「私はプロ」などと連発されてますが、基礎的な化学の知識もなく話されてる感じです。
売ってる次亜塩素酸水も、50ppmで1リットル2000円とめちゃくちゃ高い。

次亜塩素酸水は基本、原料もタダ同然で、低コストで作れるものなんです。
隔膜式電解槽を使った電解式で作っても、原料は希塩酸か食塩水です。
別に革命的な水でもなく、どちらかというと以前から使われている枯れた技術です。
野菜とか洗うのに便利なんですよ。
本当に10年以上作ってるんなら装置の減価償却終わってるでしょ。
ましてや50ppmと、すでにそのまま手に使えるレベルにまで薄めた希釈液です。
ストレートそうめんつゆを300ml1000円で売ってる感じです。


今回の新型コロナウイルスは、結局、ほとんどの家庭に当たり前のように微酸性次亜塩素酸水が常備され、外出時にはみんながミニスプレーで液を持ち歩いて、ことあるごとに手を消毒する、というような状態になれば収束するものだと思います。
安く、気兼ねなくジャブジャブ使えるものでなくては意味がない。


お金を持っておられる方は、こういう業者から買えばいいと思いますが、普通の方は、注意をよく読んで自分で作るというのが、自分の身を守る現実的な方法だと思います。