よくお問い合わせ頂く内容に、「製品のDR値を教えてほしい」というものがあります。
ネットで検索してみると、、、たとえばこんな知恵袋ページが。
いやあ言い切ってますね〜(;・∀・)
DR至上主義というかなんというか。DRあらずんば人にあらず的な。
おまけに同じ金額で自前でもっといいものが作れるとか、その割にはサラッと理由もなく特定の商品をおすすめしたりとか、いろんな意味で非常に興味深い内容です。
Yahoo!知恵袋は素晴らしいサービスで自分もよく使わせてもらっていますが、中には訳知り顔でたいして知りもしないことに返答する人がいるので要注意です。
2番目の回答者なんて、「私の基準」でクソ会社認定って、それタダの悪口ですよね(泣)
本題から外れましたが、とにかくDR値というワードが独り歩きしているようなので、気を取り直して、ちょっと整理してみようと思います。
題して
「今明かされるDR値の真実」
まずは定義について
DR値とは・・・
本来は、主にアパート等集合住宅の部屋間の防音性を数値化するために用いられてきたJIS規格にもとづく基準です。
(日本建築学会の定めるD値もほぼ同様の基準です)

各防音室メーカーでは、この基準を流用して性能を表示することが一般的となっているようです。防音室の中と外を別の部屋としてとらえるイメージですね。
ただし、この基準は部屋間の音圧の差を計測することを想定した基準のため、「音源から何mの地点で測定」というような決まりはなく、防音室の性能表示としては非常にあいまいな部分があります。極端な話、防音室から10m以上離れた地点で測定しても、JIS基準に基づくDR値だと言うことができます。(次図参照)
防音室の性能の低さを、室外の測定位置までの距離を離すことによってカバーすることができてしまうのです。


いくらDR値について書かれたサイトを調べて読んでみても、分かったような分からないような印象を受けると思いますが、それは、この、一番肝心な部分を隠しているためです。
実際、いくつかの他社製品の展示会場に赴き騒音計を使用して効果を測定してみましたが、防音室から2m程度離れたくらいでは標榜しているDR値が出るものはありませんでした。(他社批判はしたくありませんので社名等詳細は書きませんが)
ある簡易タイプの防音室製品ですが、サイトでは「DR値は 30!」などと書いてあっても、実際計ったら5dB程度しか減衰してなかったなんていうことも。見て回った限りで言うと、表示しているDR値から15〜20マイナスすると実際に使った場合の感覚に合うと思います。
こんな状況ですので、DR基準は防音室の性能表示には適さないと考えています。
従来、スターライトではお客様の混乱を避けるため、あえてDR値表示はしておりませんでした。
しかし、メーカーにとって手っ取り早く品質に関する権威付けができるDR値表示があまりにも広がり、お客様から「DR値を表示できないということは品質が悪いのではないか?」という声をいただくようになったため、これでは本末転倒と判断し、現在は目安としてDR値を表示しています。
そんなことでクソ会社とか言われても困りますし。(再び爆泣)
なお、弊社では、実際の防音室の使用状況を考慮して、音源を防音室の中心に設置し、防音室の外壁から1.0m〜2.0地点での測定データに基づいてDR値を計算し、表示しております。測定距離は製品の大きさによって(1.0m〜2.0mの範囲で)変わります。
※防音室の広さによって、防音室中心に置いた音源と、防音室の壁との距離が変わってくるため(次図参照)

ただ、あくまでも目安であり、実際の騒音のタイプ・音量や環境によって防音性能の感じ方は変わってきますので、防音室見本などでご確認いただけると間違いがないと思います。
測定地点を明かさずにDR値を表示している業者こそが、、
あえて言おう!クソであると!(まだかなりひきずっている)
あえて言おう!クソであると!(まだかなりひきずっている)
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