1年以上作って使い続けて、これぞ決定版!という微酸性(弱酸性)次亜塩素酸水の作り方・使い方が確立しましたのでご参考までに書きます。

 次亜塩素酸水250ppm液 2リットルを3本、いっぺんに作ります。炭酸水500ml一本を使い切れるので、これが一番簡単で安く作れる方法です。

  手消毒用(5倍希釈50ppm)なら、30リットル分に
  物消毒用(2倍希釈125ppm)なら、12リットル分に

 一般家庭2か月分に相当します。液の寿命が約2か月なのでちょうどいい分量だと思います。
 コストは250ppm液2リットル1本あたり100円弱です。

「微酸性次亜塩素酸水とは何ぞや?」という方や、初めてお作りになる方は、機能や使い方、注意事項などが下の記事に書いてありますのでぜひご参照ください。


工夫してウィズコロナ生活を賢く生き抜きましょう!


●作り方(2021年決定版)

必要なもの

 ・水:6リットル    純水、もしくは軟水(ミネラル分の少ない水)
 ※水道水は絶対ダメというわけではありませんが、地域や建物の水質によっては液の品質が安定しない場合があるので、できれば純水か軟水を使うことをおすすめします。
 ※スーパー、スギ薬局などのドラッグストアで純水が提供されている場合があります。
 ※アルカリイオン水とか酸性水は当然不可です。

 ・容量2リットルの空きペットボトル:3本    
 ※ジュースなどが入ってたものじゃなく、水が入っていたものがよいです。       
 ※あらかじめ2リットルのラインに印をつけておく。

 ・ウィルキンソン炭酸水500ml:1本
 ※加糖されていない純粋な炭酸水なら何でもいいのですが、品質と入手しやすさからウィルキンソン炭酸水(無味のもの)をおすすめします。

 ・ピューラックス、またはピューラックスS    
 ※製造日から1年以内の物。
 ※1年以上経過したものを使う場合は、ピューラックス・炭酸水の各分量を倍にしてください。
(詳しくは、後述の「<おまけ>1年以上たってしまったピューラックスを使いたい!」を参照)

 ・道具:精密な計量カップ、もしくは0.01g単位まで測れる重量計

作業の手順

工程 3本のペットボトルに、それぞれピューラックス(またはS)を以下の量入れる。
 「8.3ml(9.13g)」
※重量計の精度がなければ9.0gで大丈夫です   
※1年以上たったピューラックスを使用する場合→16.6ml(18.2g)
工程1_ピューラックス投入
※ピューラックスを入れる量はごく微量の為、一滴でも残ると誤差が大きくなります。
ピューラックスを計量カップに量ったらカップに水を足して薄め、カップに測ったピューラックスを完全に注ぎ切ってください。

工程◆/紊魍謄撻奪肇椒肇襪鉾省くらい入れる。
 直接ピューラックスと炭酸水が接触しないように、水をかませるイメージです 工程2_緩衝水投入

工程 500mlの炭酸水を3等分して各ペットボトルに入れる。
 各ペットボトルに166ml(166g)入ることになります。   
※1年以上たったピューラックスを使用する場合→1000mlの炭酸水を3等分して各ペットボトルに入れる。各ペットボトルにに333ml(333g)入ることになります。
工程3_炭酸水投入

工程ぁ/紊魍謄撻奪肇椒肇襪2リットルのラインまで入れる。 工程4_仕上げ水投入

工程ァ,佞燭鯤弔瓩瞳擇振る。
以上で250ppm液3本の完成です。簡単ですよね。
コスト的には1本100円弱くらいになります。ほぼタダ同然。
安心してジャブジャブ使えます。
出来上がり

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●使い方

手の消毒など人体に直接に使う用途

 →うすめて50ppm液にする。
 出来上がった次亜塩素酸水250ppm液(以下「250液」)を
  250ppm液 1   水 4  
の割合で薄めて軽く振って混ぜます。この水は水道水でもいいですが純水・軟水だと万全です。   例:250ppm液100ccに水400ccを混ぜる→50ppm液が500ccできます

物やドアノブの消毒など人体に直接かけない用途

 →うすめて125ppm液にする
  250ppm液 1   水 1  
の割合で薄めて軽く振って混ぜます。
  例:250ppm液500cc、水500ccを混ぜる→125ppm液が1リットルできます

裏ワザ的使い方

 あと、次亜塩素酸水は植物の腐敗を止める効果があります。 たとえば、生け花の切り口に50ppmを吹き付けて、花瓶の水に50ppm液を少し入れておくだけでゾンビかよ!?ってくらい花が長持ちします。
 野菜の切り口に50ppm液をスプレーしておく、なども有効です。

空間噴霧について

 なにかと物議をかもした空間噴霧ですが、自分はかれこれ1年以上50ppm液を超音波式の加湿器に入れて使用しています(不特定の人が出入りする場所で1日5〜6時間使用)。
 これはもう完全に自己責任の話になりますし、誤用による事故(例えば間違えて次亜塩素酸ナトリウムを噴霧してしまった、など)の可能性などを考慮すると、公的な機関が肯定的な評価をすることは考えにくいと思います。
 こちらは安全性について労働環境基準等を参考に検証して使用していますが、批判に対して反論はしません。
 なお、加湿器に低濃度の次亜塩素酸水を入れることは加湿器タンク内の「レジオネラ菌」(猛毒でレジオネラ症を引き起こす)の繁殖を防ぐうえで有効です。介護施設で加湿器によるレジオネラ症の集団感染が多発していることを受けて、一部の介護施設では加湿器内に次亜塩素酸水を添加して運用しています。
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●注意することなど

計量の精度について

 安全のため炭酸水がかなり多めに入るレシピとなっています。 計量については、ピューラックスがあまりに多すぎたりしなければ多少の誤差は大丈夫です。実際にはピューラックス13.3ml(14.63g)を中和できる量の炭酸水が入ります。
 ただし出来上がりの有効成分(HCLO)の濃度が変わってきますので、出来るだけ正確に測ったほうがいいのは言うまでもありません。
 ちなみに、炭酸水が多い分にはコストがかかるだけで危険性はありません。
 なお、炭酸水が多めに入ると
 安全
 長持ちする(次亜塩素酸水の分解が遅くなる)
というメリットもあります。

重要! 注意してください

 ボトルや容器の類は濃度・用途ごとにしっかりラベリング(液名・濃度をマジックで大きく書くなど)して、決して流用しない。
ラベリング
 例えば、薄めた50ppm液を入れるボトルがない時に、「とりあえず空いてるからこれに入れておこう」的な感覚で、一時的に空いてる250ppm液に保存するなどは絶対にやめてください。
 いずれ忘れて間違えて使ってしまうことになります。
 世間一般の薬剤事故のほとんどはこのパターンで起こっています。
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●次亜塩素酸水のメリットとは?

 さて、消毒用アルコールが潤沢に出回っている昨今、次亜塩素酸水の出番があるのか、という方もおられるかもしれません。
 が、次亜塩素酸水・アルコールには以下のようなメリット・デメリットがあります。
 状況に応じて使い分けるのが良いかと思います。

次亜塩素酸水
 メリット:毒性が低い(歯科でのうがいや、食品の洗浄にも使われている)。非エンベロープウィルス(ノロ・ロタなど)にも強い消毒効果がある。手が荒れにくい。作ればタダ同然に安い。
 デメリット:作るのがちょっと面倒。寿命が短い(本ページの炭酸中和法で作ったものでも約2か月しかもたない)。アルコールより乾きにくい。高温、紫外線に弱い(日光厳禁)。

アルコール
 メリット:乾きやすい。寿命が長く温度や光による劣化が少ないので管理が楽。買ってすぐ使える。
 デメリット:強力な脱脂効果で手が荒れる(最近は添加物によって手荒れを軽減する製品もある)。コストがかかる。非エンベロープウィルスには効果がない。実は毒性が強い(なにしろ酔うくらいですから)。

 以上のような特徴を踏まえて、用途により使い分けてください。  例えば日光が当たり使用期限を管理しにくい店先に設置するような用途ではアルコールの方が適しています。
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<おまけ>1年以上たってしまったピューラックスを使いたい!

 1年で劣化(成分が分解)して有効成分6%→3%になるとされています(メーカー発表)。
 なので、先ほどのレシピにも併記してあったように、以下のようにピューラックスの量と、炭酸水の量を倍にしてください。

工程1. ピューラックス:3本のペットボトルにそれぞれ8.3ml(9.13g)ずつ入れる → 16.6ml(18.2g)ずつ入れる

工程3. 炭酸水:「500mlの炭酸水を3等分して各ペットボトルに入れる」 → 「1000mlの炭酸水を3等分して各ペットボトルに入れる」

 作り方の手順は先ほどのレシピと同じです。
 ピューラックスの濃度が半減してるんなら、炭酸水の量はそのままでもいいじゃないかと思った方 →化学的には正解です!
 でも、保管状況が奇跡的に良かった!などで、それほどピューラックスが劣化してなかった場合に(例えば3%までは下がらず、4〜5%くらいになっていた場合)中和不良となる危険を避けるために、炭酸水量も2倍に増やしておいてください。
 炭酸水が多めになっても先述の通り危険はありません。
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