結論を言うと、「ビタミンD」を毎日一錠のむだけです。



「ビタミンDってどんなもの?」

日光(紫外線)を浴びることによって体内で作られる必須ビタミンです。
カルシウムの吸収を促す、免疫機能を調整するなどの働きがあります。
s-ビタミンD生成
(画像:ドイツニュースダイジェスト http://www.newsdigest.de/newsde/column/doctor/11644-1137/


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「今、ビタミンDがアツい!」

体内で作られることもあり、基本的には日本人には足りているとされていたため、日本ではこれまであまり注目されることはありませんでした。

せいぜい
骨粗鬆症対策として牛乳に混ざってたりする程度のものだったビタミンDですが、ここにきてその免疫調整機能がクローズアップされてきています。

新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体 -プレジデントオンライン


その重要性を理解するためには、まず新型コロナウィルスによる重症化のメカニズムを理解する必要があります。
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「1分でわかる新型コロナウィルス重症化のしくみ」

新型コロナウィルスの重症化は、「サイトカインストーム(サイトカインの嵐)」と呼ばれる、無限ループ化した免疫暴走による連鎖的な炎症反応によって起こります。

新型コロナはあまりにも増殖スピードが早いので、

感染者から
ウィルスが大量に発散される →
発散した大量のウィルスが自分の体内に侵入してくる →
ウィルスが猛スピードで自分の体内で大量に増殖し始める(感染)


という流れで体内がウィルス大爆発状態になります。

そのため免疫機能が圧倒的なウィルス量にバグり、暴走して
サイトカイン(本来は体の組織を回復するために炎症をおこすタンパク質)を大量に作り出し、体内が激しい炎症反応の「るつぼ」と化すサイトカインストーム(サイトカインの嵐)に至るのです。まず呼吸器系から重篤な炎症が始まり、やがて他の臓器にも炎症が広がり、最後は多臓器不全に陥ります。

新型コロナウィルスによる重症化とは、簡単に言うとこのサイトカインストームのことなのです。
何のことはない、人間自身の免疫機能によって重症化しているのです。
s-サイトカインストーム
異常に活性化した免疫細胞は大量のサイトカインを作り、そのサイトカインがさらに免疫細胞を活性化し、、、というループが高速で回り続けます
(画像:花王ヘルスケア https://www.kao.com/jp/healthscience/report/report063/report063_01/




実は新型コロナウィルスは、ウィルス一個一個(一匹一匹?)の毒性・感染力はインフルエンザやノロなどと比べるとめちゃくちゃ弱いウィルスです。ただ増殖がめちゃくちゃ早くて、感染者からめちゃくちゃ大量にばらまかれるので厄介なのです。まさに人海戦術的なウィルスです。作った国と似てますね
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「サイトカインストームを断ち切るビタミンD」

ビタミンDの免疫調整機能は、このサイトカインの異常な生産を抑える働きがあります。
サイトカイン発生の無限ループを断ち切ってくれるのです。

また、ビタミンDは、自然免疫と言われるマクロファージを活性化させたり、殺菌抗ウィルス作用をもつタンパク質を作り出したりと、免疫機能全体に大きく関わっている物質でもあります。
要は、黒子(クロコ)役として免疫機能全体を動かしているわけです。黒子というよりは、免疫の尻を叩いて働かせたり、いじめをしてる免疫を引っ叩いてやめさせたり、ジャイアンのママみたいな感じですね。

この偉大なる黒子「ビタミンD」は日光(紫外線)を浴びることによって、体内で生成されますが、日照時間の短い地域では不足しがちになり食べ物で補うことになります。
ビタミンDが多く含まれる食品は魚(特にイワシなどの青魚)、キノコ類。逆に肉類や野菜にはほとんど含まれません。

ここまでくると、欧米で新型コロナがアジア地域と比較にならないほどに猛威を振るっている原因の一つがおぼろげに見えてくることと思います。

例えば、比較的高緯度にある欧米は日照時間が短くなります。なので、その環境では根本的にビタミンDが不足します。本来、メラニン色素(紫外線吸収を妨げる)がほとんどない白い肌の人しか生き残れなかった白人種地域。ビタミンDの不足は命に関わるのです。
おまけに食事は肉中心で食べ物でも補えません。

欧米で黒人、アジア人といった有色人種の新型コロナ重症率が、白人に比べて異常に高くなっていることは、これを裏付けるものと言えます。もちろん生活環境の違いもあるでしょうが。


さてここからは日本の話。
以前より「ファクターX(エックス)」と言われて話題になっていた、大した対策もしていないのに日本ではコロナ感染者が比較的少ないという謎。これは主に抗体免疫の前段階で働く自然免疫機能が強いことによるものと思われますが、ビタミンDはその大きな要素の一つではないかと言われています。

ただ日本は食生活・日照時間などからすると、本来はビタミンDについては問題のない地域のはずなのですが、人によっては食生活やライフスタイルの変化によりビタミンDが不足している可能性があります。

このことに注目した健康食品業界によって、新型コロナ予防食品と称したビタミンD入りの健康食品がブームとなっています。コロナ不安につけ込み不当に高額な商品を売りつける事例が頻発し、消費者庁から警告が出されている始末です。

そのため、ビタミンDがコロナ予防に効果があるという厳格なエビデンスはないとの報告が出されるに至りました。
ネットでも検索すると、ビタミンDに関するデマに注意、といった記事が散見されます。

しかし、これは商品販売についての不当表示を防ぐという見地、あるいは薬事法上の薬効表示の観点からの話であって、ビタミンDの機能自体を否定するものではありません。

「飲んでりゃかからない」というのは過剰宣伝ですが、世界各地でビタミンD投与による症状改善例は多数報告されており、また統計データで裏付ける論文も複数出されています。

もともと体内で生成されている物ですので毒性もありません。低コスト・低リスクです。
(もちろん必要以上に飲んだら体内にたまりすぎてよくないです)


ここらへんの構図は、次亜塩素酸水と同じです。
せっかく有効な手立てがあるのに、目先の金儲けに走った一部の人達がムチャクチャにしてしまうのです。
でも、冷静に思考し判断すれば、何の問題もありません。
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「実はカンタンに手に入るビタミンD」

そもそも、ビタミンDは本来そんな高額なものではありません。
1日必要量は30μg程度とされてますが、例えば手頃な価格で入手しやすいDHCの25μgの錠剤60粒で500円くらいです。2か月分です。

【3167】【6個までメール便対応可】DHC(サプリメント) ビタミンD 60粒(60日分)※メーカー希望小売価格 税込540円
【3167】【6個までメール便対応可】DHC(サプリメント) ビタミンD 60粒(60日分)※メーカー希望小売価格 税込540円

一応、リンクは貼りましたが、近くのドラッグストアに売っているはずです。当たり前の顔をして並んでいますのでそこで買ってくださ
い。送料もったいないので。
あと、ネット販売でも海外製の大量に入ったプラボトル入りの物ならもっと安いです。
私は品質を見極めるのが面倒くさいのでDHCのを飲んでますけど。

過剰な宣伝文句につられず、あたりまえの手頃な商品を買えば充分なのです。

特に普段の食生活が心配な人、外にあまり出ない人はこうしたビタミンDサプリを上手に使って低コスト低リスクの新型コロナ対策を行なっていきましょう。
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